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アセット・ファイナンスとは

2019年2月25日「月曜日」更新の日記

2019-02-25の日記のIMAGE
従って企業としては、直接金融を利用して不動産ビジネスの資金を集めることを、 選択肢の一つとして検討する必要があります。一方、アセット・ファイナンスは、 企業ではなく特定の資産だけを引き当てとして資金を調達する方法です。 例えば、企業が保有している不動産や売掛金債権などの資産を証券化して資金を調達するような方法です。 最近では、このような資産を担保とした証券(「ABS」=AssetBackedSecuritiesと呼びます)の市場が著しく拡大しています。 不動産はまさにアセット・ファイナンスの対象となる資産ですので、これからは不動産ビジネスの資金調達手段として、 不動産の証券化などのアセット・ファイナンスをうまく活用していくことが大切になってきます。 このように不動産ビジネスを展開する企業は、従来型のコーポレート・ファイナンスによる銀行からの借り入れだけでなく、 多様な手法を駆使して資金調達を図ることが求められています。 また不動産投資ビジネスでは、金融面のことも同時に視野に入れる必要があり、 このことが、前段でも指摘した「不動産と金融の融合」を促進させることにもつながっています。そうした不動産は、コンクリートの劣化が原因であるケースも当然ありますが、 もうひとつ、上下水道の配管が原因になっていることも多いのです。 上下水道の配管が劣化して、交換しようと思っても、 コンクリートの中に埋まっているために配管の交換ができなくて建て替えせざるをえなくなる、というようなケースです。 つまりこの場合、〈配管の耐用年数=不動産の耐用年数〉だった、というわけです。 耐久性は、コンクリート強度やその施工に配慮することが欠かせません。 同時に、次にお話しするメンテナンス性まであらかじめ設計段階で配慮しておくことが必要です。 両方の要素を満たしてはじめて、十分な耐久性が期待できるのです。 このように、不動産の耐久性は、コンクリート強度やかぶり厚など、そもそもどのような造りになっているかということと、 入居後の、予防的で適切なメンテナンスに大きく左右されることをよく覚えておいてください。

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