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土地に依存するという考え方

2019年3月13日「水曜日」更新の日記

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日本は明治時代以降から、土地本位制の国策、政策をとってきた。土地本位制というのは、たとえば金融機関が一般の人間に、あるいは法人に融資を行うとき、不動産の含み資産を担保にとるということである。つまり、信用の裏付けはすべて土地に依存するという考え方をしていたのである。この考え方は、戦前から戦後まで一貫して変わることはなかった。とくに戦後になってからは、高度経済成長を遂げ、所得倍増論などで右肩上がり成長を続けていたから、不動産の価格も確実に年々上昇していた。金融機関の士地本位制とこの高度経済成長に支えられた地価の上昇がリンクして、不動産価格を常に押し上げていたわけである。また、日本の場合、税制も不動産価格上昇に大きく寄与している。「取得原価主義会計」という優遇税制がとられているのである。この取得原価主義会計というのは、不動産を取得したときの価格でバランスシートに掲載していいという考え方である。たとえば、財閥系の古い企業は戦前に、東京の一等地を非常に安い価格で不動産を買っている。そうすると、東京の一等地に土地を持っていても、バランスシートには買ったときの取得価格しか掲載されない。要領でトレーやかご、箱や引き出しなどに一緒に使うものをひとまとめに入れることができるものといえば、和・洋・中華の各調味料セット、漬物や佃煮などの常備菜セット、湯呑みと茶托と菓子皿と懐紙の客用茶菓セット……などなど。さらには冠婚葬祭用の式服と数珠までの小物一式を、ひとまとめにしておくのも便利です。めったに使いませんが、使うときは急なもの。こうしておけば、あわてずにすみます。出番の多いキッチン用品は、見えるところに置いてみては?システムキッチンが登場したころ、キッチンの道具のすべてが一扉や引き出しの中に収められているのが、羨ましいよりも不自然な気がしました。毎日調理をしていれば、どうしても出しておきたいものがあるでしょうし、調理をしないまでも、お茶を飲んだりするための道具は出したままになりがちです。実際にわが家にシステムキッチンを取り入れてみたら、これが当たっていました。必要な食器と調理道具だけにしたので、しまうスペースがなかったわけではありません。

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