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新しい方向のコーディネーション

2019年3月20日「水曜日」更新の日記

2019-03-20の日記のIMAGE
古くて傷だらけになってしまったちゃぶ台を、思い切って真っ黒に塗ってしまったカメラマンのYさん、白とベージュ、茶でまとめていた部屋が引き締まり、大成功でした。あとの二つは、新しい方向のコーディネーションとして試してみる価値があるものです。まずは「ナチュラルトーン」でまとめる方法。人工的な色をまったく使わずに、天然素材の色、たとえば木肌、麻布、生成り木綿、ウールの脱色ホワイト、天然石、皮革などの色をそのまま生かします。ニュートラルカラーと違って単調にならないのは、自然素材の持つ色のあたたかさのせいでしょうか。そして「ホワイト&ホワイト」です。最初のホワイトは、自然素材のホワイトの意味で、ナチュラルトーンのうちでも、ほとんど白に近い色のこと。次のホワイトは、人工的なホワイトのことで、白くペイントした木や白く染めた布など。自然のホワイトに引きずられて、けっこう心地よく仕上がります。そこにベージュ、クリーム、モスグリーン、淡いピンクなどの中間色を加えれば、やわらかさがプラスされ、さらに快適です。欧米では、初めてお招きした人には、たいていの方が家中を案内します。これは歓迎の気持ちの表現にほかならないと感じてきました。住まいを見ればその方の生き方や暮らしぶりがわかり、すぐに親しみを覚えますし、おおよその間取りがわかっていると安心してくつろげるもの。トイレットをお借りしたいときも、すべて見せてくださっているので、言い出しやすいものです。ハウスツアーで気がついたのですが、欧米ではベッドルームのドアもトイレットのドアも開け放してあります。閉まっているのは入ってほしくない場合で、トイレットは使用中のときだけ、ベッドルームは夜寝るときだけ閉まっています。欧米は個室が確立されているといわれますが、この例からしても、暮らしぶりは日本よりもオープンなのではないでしょうか。

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