管理人はだれ！？

2019年3月21日「木曜日」更新の日記

メキシコの言葉ですが、自宅にいるようにくつろいでください、という意味なのよ。どうぞ、ごゆっくり」と、招き入れてノ、ださいました。彼女はメキシコにも家があり、そろそろ８０歳に手が川くというのに、年に数回、十数時間も車を飛ばして、大好きな二つの都市を行ったり来たりして暮らしています。さて、そのときのミセス・ジョーのおもてなしを表すような「ミカサ、ツカサ」は忘れられない言葉になりました。おもてなしの心は、この一言につきる気がします。お客さんにゆったりくつろいでいただくために「コーヒーにしますか、それとも紅茶？」と、ミセス・ジョーは聞いてくださり、リビングルームで喉をうるおしたあと、ころあいを見て私の手を取り「わが家をご案内しましょう」とおっしゃいます。ダイニングやキッチンはもちろんのこと、ベッドルームやバスルーム、ゲストルームから庭まで、「もしあなたがお望みなら」と、くまなく案内し、各部屋への思い入れや、それぞれの家具の思い出などを、静かに優しく語ってくださいました。そして再びリビングに戻り、紅茶のおかわりをすすめられるころには、初めての訪問にもかかわらず、すっかりリラックスしていましたのです。