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日本のインテリア

2019年3月22日「金曜日」更新の日記

2019-03-22の日記のIMAGE
わが家にお呼びした方には、どこを見ていただいてもかまわないという気持ちからです。またトイレットのドアも、使用中以外は開けてあります。空気の流れがよくなり、ノックするなどの気づかいをしなくてすむようになりました。「会話の糸□」になるものを置いておくミセス・ジョーが案内してくださる部屋のそこここには、日本のことを紹介した本や、日本の壷や扇子などが置いてありました。彼女の亡き夫は大使館関係の仕事をしていらして、ご夫妻は日本に住んでいたこともあります。そのため日本のものをお持ちなのですが、私たちがお邪魔するので、目につく場所に出しておいてくださったのでしょう。ですから初めてお目にかかったのに、話題はつきませんでした。こういう会話の糸口になるものを「カンバセーション・ピース」といいます。欧米では自宅でおもてなしするときには、意識的にこれらを用意します。せっかくお招きしたのに、会話がとぎれてしまってはつまりません。楽しい会話ができてこそ、おもてなしは成功したといえるのです。大学教授のオードリーは、とても忙しいけれど自宅に友人を招くのが大好き。材料を放り込んでおけばできてしまうスープ一杯でもてなすディナーは、そんな彼女にぴったりなのです。スープは時にシチュー、ボルシチ、ラタトゥーユなどにも替わり、時間のあるときはこれにサラダを添えます。その彼女は、大のインテリア好きでもあります。訪れるたびにどこかしら改造や改装をしていて、「ねえ、見てちょうだい。今度は書斎を替えたのよ」などといって案内します。彼女の場合、インテリアもご馳走の一つみたいです。私たちもそれが楽しみで、「今度はどこを替えたの?」と問いかけて、あれこれ見せていただいています。そのうちに、ダイニングテーブルにつくのがつい遅くなってしまったりもしますが。そう、おもてなしは自分のできる範囲でするのが、招かれた人にとっても一番楽しくてリラックスできるのです。〉スマートな席の決め方を知っていますか?食前酒をいただきながら、20?30分リビングルームで歓談したのち、ダイニングテーブルに案内するのはホストではなく、ホステスの役目です。

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