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増改築できる家とできない家②

2019年3月27日「水曜日」更新の日記

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" 住宅の骨格となる構造にはさまざまな種類があります。RCラーメン、RC壁式、鉄骨造、軽量鉄骨造、2×4工法、そして在来工法などです。プレハブメーカーではRCパネルエ法とかRCや軽量鉄骨でボックスをつくって、それを現場で接続するだけの工法もあります。 こうしたさまざまな工法で建てられた住宅は内装を変える程度ではなんら制限はありませんが、既存の建物との接続にはその構造独特の制約があります。  増築となれば、既存部分と動線的に違和感なく接続させることが望ましいわけですから、壁を取り払って廊下でつないだり腰窓を掃き出し窓にして部屋を大きくすることが考えられます。RCラーメンや取量鉄骨の筋かいのない、いわゆるポスト&ビーム式の構造であれば、壁部分は構造上大きな役割を負っていないので、どの場所でも自由に接続のために解体することは可能です。  しかし、一般的にその他の工法では、壁は構造上重要な役割を持っていることが多いのです。比較的わかりやすい在来工法でも、壁部分には筋かいが入っていることがあり、そこを抜いてしまった場合、全体の必要壁量をチェックしてどこかで補う必要があります。RC壁式の場合などは完全に構造壁だと思ったほうがよく、窓の下り壁や牆壁でさえも逆梁で使用している場合があります。この場合には既存の構造計算書とにらめっこしながら計画する必要があります。  2×4工法の場合でも壁は重要な構造体なので、全体のバランスと袖強をよく考えて計画する必要がありますし、プレハブメーカーのなかでも自社独白の耐力壁の考え方で特許を取得しているところさえあります。軽量鉄骨系のプレハブには補強が雌しい構造体のものもありますから、これらの部分を改造する際にはメーカーや専門家に相談したほうが安全です。2階だけでなく1階にピアノや金庫などの重量物を置く場合や浴室を設置する場合、壁に吊り戸棚などを下げる場合などでも事前の調査をし、場合によっては補強が必要になります。"

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