SUMAIRINA

トップ > 元年4月> 14日

名前に負けないようにすることが肝心

2019年4月14日「日曜日」更新の日記

2019-04-14の日記のIMAGE
日本人はなぜか権威に弱い人が多いようで、つい大金はたいてえらい先生にデザインをすっかり丸投げしてしまうようです。そして、できあがったものが、自分の趣味嗜好には全くあわないものであったとしても、相手が「先生」だと、何も言えない。むしろ「あの先生にデザインされた」ということを他人に自慢するために受け入れてしまう。これでは、本当に心地の良い「自分らしい」家に住むことは叶いません。デザイナーはあくまでも自分の願い、センスを体現してくれるパートナーでなければならないはずです。それを実現するには、相手がなにも「有名」である必要はないのです。「有名」であるよりも自分にとって「有能」であることをデザイナー選定の基準としましょう。幸いリノベーションの専門業者では常時複数のデザイナーをそろえていますし、担当者には自分の好み、テイストを伝えて、なるべく価値観の共通する方を専任していただくことです。優秀なデザイナーは、お客様の趣味や嗜好を事前によくヒアリングします。デザイン案もひとつだけを提示するのではなく、「松・竹・梅」といった3種類くらいのパターンを提示して、お客様にチョイスしてもらう。こうした対応が徹底されています。お客様の立場にたつということは、価格についても敏感だということです。有名デザイナーにありがちなのは、自分のテイストを押しつけるだけではなく、高級な素材を好んで推奨し、お客様の財布の中身もよく考えずに提案する。お客様ができないとわかると、いきなりやる気を失い、何もわからない弟子に丸投げして打合せにも足が遠のく、といったものです。自分らしさを体現するための道具がデザイナーです。

このページの先頭へ