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共用部の充実がひとつの大きな売リ文句に

2019年4月27日「土曜日」更新の日記

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賃料は激安になります。ひとりなら15万円もする一軒家でもたとえば4人でシェアすればひとりあたり4万円弱。今どき賃貸マンションでは8万円から10万円するのが普通である中、半値です。トイレや風呂は共用になってしまいますが、みんなでシェアしているので掃除も輪番、洗剤などのトイレタリーコストも割安になります。日々の食事もみんなでお金を出し合って作れば、ひとり暮らしに比べて食費や光熱費もはるかに安くなります。おまけに、さびしくない。ひとり暮らしは好き勝手にできる自由があるかわりに、家に戻っても話しかける相手がいません。その点シェアハウスなら、自分が好き勝手に暮らせる空間である部屋と、みんなと過ごせるリビングである共用空間を使いこなすことによって、気持ちのよい生活が実現できるのです。この「共用する」、という考え方は今後の日本でキーワードになっていくような気がします。最近新築マンションでも共用部の充実がひとつの大きな売リ文句になりやすくなります。共用部はお金をとれないので、デベロッパーサイドから見れば、何百戸もあるような大型タワーマンションでないと、この企画はなかなか実現できないという声もありますが、何も立派な応接セットや高価な機器の備わったジムでなくとも、住民が家庭内にある古本を持ち寄って運営する図書室であったり、料理を持ち寄って寛げるスペースのような簡便な設えのものでも用意することで、マンションの付加価値が評価されるようになってくると思われます。

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