SUMAIRINA

トップ > 元年5月> 4日

不動産業者が消費者よりも能力が高いわけではない

2019年5月4日「土曜日」更新の日記

2019-05-04の日記のIMAGE
たとえば、東京なら山手線の大崎駅を中心にした再開発エリアはどうでしょう。ソニーや明電舎の工場も再開発され、周辺にはオフィスビルやマンションラッシュが続いています。山手線沿線では、有数のオフィス街が形成されようとしています。このエリアは、品川駅の東口のように交通アクセスに断絶性や孤立性がありません。鉄道でも、幹線道路でも、四方からのアクセスに優れています。鉄道の場合、湘南新宿ラインが接続しているので、大宮・池袋・新宿・渋谷方面や、その一方で大船・横浜方面へのアクセスに優れています。また、りんかい線もあるので、京葉線など千葉方面からのアクセスも可能です。五反田駅が近いので、東急池上線や都営浅草線ルートからもアクセスが可能です。主要道路については、山手通り、国道1号線、第一京浜のどこからでもアクセスできます。成田空港や、国際空港化する羽田空港へのアクセスにも優れます。このような、工業地域から住宅地域に変貌していくエリアのなかには、前途有望な物件が見つかるかもしれません。似たようなエリアは全国各地にあるでしょう。「お買い得物件がない」と騒いでいる人は、優先順位が整理できない人か、思考に柔軟性がない人なのです。世の中、人のライフスタイルも、街の環境も、毎日激変しています。そんな状況で、築年数が新しくても(場合によっては新築であっても)、あちこちで最有効利用に歪みが生じているのですから、お買い得物件は容易に見つかるはずです。繰り返しますが、達人とは、立地ごとに異なる想定上の最有効プランと、実際のプランとの間に潜む、プラス方向の歪み」を見抜くことができる人です。これは、経験の有無ではなく、イマジネーションの能力なのです。ですから、必ずしも不動産業者が消費者よりも能力が高いわけではないのです。

このページの先頭へ