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街が勝手に成熟し発展を続けている

2019年5月15日「水曜日」更新の日記

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世界中の都市計画の専門家の間では、サステイナブルというキーワードが昨今特に重要になっています。現在、イギリス発祥の産業革命以降に工業化した先進国などでも、一部の街が衰退し、ゴーストタウン化したりしているのだそうです。実は、これは日本だけの現象ではなかったのです。イギリスでも、フランスでも、起きていることです。皆さんは、工場労働者が失業してストリッパーになってしまう映画「フル・モンティ」を知っているでしょうか。福島県を舞台にした「フラガール」という映画も同様のものです。「どうすれば街の繁栄が「持続可能な(サステイナブルな)」状態になるのか。それが先進各国の大きな話題になっています。この言葉は、そういう問題解決の目標スローガンでもあります。日本では、近代化が遅かったせいもあって、それが顕在化してきたのは、比較的に最近なのです。しかし、経済力や多様性が育まれているエリアは、すなわちファミリー層の賃貸マーケットが活性化されている街には、そのような心配はありません。サステイナブルなどというスローガンは要らない。自動的に、自然に、街が勝手に成熟し発展を続けているからです。ですから、賃貸マーケットのポテンシャリティ(潜在能力)は、街を維持活性化する潜在能力や都市再生のポテンシャリティの尺度であることを、再度、肝に銘じてほしいと思います。

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