管理人はだれ！？

2019年5月17日「金曜日」更新の日記

経済的に能力のある人が多く暮らす街が発展するのか。それとも、経済合理的な機能を持ったハコ(建物)が多く存在する街が、能力のある人を集め、育てるのか。そう考えると、前者が正しい。とりあえず、そういう仮説を設定します。「所与の状況において、すでに街が先に決められている」。そう考える思考プロセスは、私たちのような、プランナーが考える思考過程です。そのような思考プロセスに飼い馴らされてしまっているのです。それを逆転させる。「最初に、土地ありき。まず土地が与えられて「ここに何を建てたら高く貸せて、高く売れて、いくら儲かるのか?それを考えなさい」と若いときに教えられます。ところが、一般エンドユーザーは、そのような考え方はしません。「資産価値のあるファミリータイプのマンションが買いたいなあ」というニーズが先にあって、いろいろな物件を現地まで見に行く。そうして、「この街の、この立地に建っているこのタイプの間取りの物件って、資産価値があるの?」という思考プロセスの順番になる。つまり、買いたいブラン、住みたいプランは、すでに決まっているのです。自分なりの生活スタイルがあるので、求める諸条件は、すでに決まっている。特に多忙な高額所得層ほど、彼らが求める立地が、特定エリアに集中する傾向が顕著なのです。それを、私は経験的に知っています。