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なぜ賃料が高いのか

2019年5月29日「水曜日」更新の日記

2019-05-29の日記のIMAGE
ある地域だけ、なぜ賃料が高いのか。あるいは、なぜ価格が高いのか。また逆に、なぜ賃料や価格が低いのか。それには、必ず理由があります。その法則については、関東でも、関西でも、概ね同じ傾向を示します。「たとえば東京の隅田川河口のマーケットは、大阪の淀川河口のマーケットに近い特徴を見せます。また、ともに、その河口から西に向かうと、海を見下ろす場所に丘陵地帯があり、そこが高級住宅地になっています。東京の場合は、そこは港区や、かつての千代田区です。兵庫なら、芦屋になりますが、地形的には横浜の山手に近いでしょう。東京では、利根川水系の下町地帯を京成電鉄が走り、南部の臨海部の工業地帯を京浜急行が走ります。大阪から兵庫にかけては、阪神電鉄の路線がこれに近いでしょう。もしも、芦屋が東京の行政区域に編入されたなら、住民の所得水準は、4番目になるでしょう。港区、千代田区、渋谷区、芦屋市の順番になります。大阪に芸人が多いのは、下町の特徴でもあります。東京なら、浅草がそれに当たります。淀川下流部にある大阪の中心地の地形は、川上に京都があり、西に六甲山脈の麓に兵庫があるため、関西の下町の機能をすべて引き受けているような地形になっていることです。まさに商人の街ですが、それは、東京なら、中央区や江東区に近い立地なのです。街は、同じ法則にしたがって発展したり、衰退したりしているのです。

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