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ロングステイ中の生きがいは社会貢献

2019年9月4日「水曜日」更新の日記

2019-09-04の日記のIMAGE
ボランティアとは「誰かに何かをしてあげる」ことであるが、逆の見方をすれば「誰かに頼られる」ことでもある
この「誰かに頼られる」ことは、自信にも、生きがいにもつながる
特に今まで専業主婦をしてきて「家族のためには働いてきたが、社会の役に立ったかどうか良くわからない」と考えている女性たちは、ボランティアにのめりこむ人が多い
夫はゴルフで、妻はボランティアと、日中はそれぞれ好きなことをしているロングステイヤー夫婦も、数多くいる
特殊技能がなくても、日本の文化に関すること、たとえば折り紙を教えることもできる
折り紙は英語では「フォールディング・ペーパー」というが、少なくともオーストラリアでは最近「オリガーミ」という呼び方のほうがむしろ一般的なくらい、人気がある
学校の図工の授業に取り入れているところもあるくらいだ
この「オリガーミ」を週一度自宅で教えたり、集会所のようなところを借りたりして、ボランティアで講習をすれば喜ばれるし、知り合いの輪も広がるだろう
日本語教師のアシスタントのボランティアもある
海外で日本語を習っている人は多い
特に英語が公用語で、日本との貿易関係も深いオーストラリアやニュージーランドでは、小中学校で教えられている外国語で一番人気があるのが日本語であるほどだ
大学でも日本語コースの人気は高い
そういったところでは、「学生と日本語でおしゃべりをしてくれる日本語のネイティブスピーカー」をよく募集している
誰かの役に立つこと、そして自分が必要とされているのを実感できることは、大きな喜びだ
そしてそれは生きがいにもつながる
近頃の日本では、歳を取るにつれ、誰かに頼りにされることが極端に減っていくように思う
ロングスティでボランティアをすることで、頼られる幸せをかみしめてはどうだろうか
何かを教えるのもいいが、逆に教わるのも楽しい
そこで次にボランティアではなく、習い事について述べてみよう
滞在期間の長いロングステイだから時間はたっぷりある
しかも何と言っても「本場仕込み」の技を手に入れることができる
その国の料理や言葉、それから英会話が一般的な習い事だが、伝統工芸やら楽器、舞踊を習うのもいい
たとえばピアノを弾ける人は多いが、スコットランドのバグパイプを演奏できる日本人はそう多くないだろう
日舞が得意な人は親戚に一人くらいはいるだろうが、バリ舞踊ができる人はあまりいない
その国でしっかり習得すれば、日本に帰国してからも趣味として楽しめるし、発表したり、人に教えたりする喜びも生まれるかもしれない

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