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海外ロングステイの経済学④年金額は一つの目安でしかない

2019年9月11日「水曜日」更新の日記

2019-09-11の日記のIMAGE
ここで「ロングステイではいったい月にいくら使えるのだろう」という話題に移ろう
これは人によってまちまちだが、よく年金の受け取り額が基準にされることがある
確かに一つの目安ではあるが、逆に言えば目安でしかないと私は思う
もしも、あなたがずっと外国に住み続ける、つまり「永住」するのであれば、毎月年金の範囲内で生活するべきだろう
そうしないと経済的に破綻してしまう
だがロングステイの場合は、一年のうちのある期間でしかない
だから、その問は年金の額を超えてお金を使い、日本では年金よりも少ない額で慎ましやかに暮らしてもいい
もちろん逆もあり得る
要は一年なら一年という長い期間で帳尻が合えばいいのだ
別に日本でも海外でも同じ生活をしなければならないことはない
海外で無駄な散財をする必要はまったくないが、無理に緊縮財政にする必要もない
先ほど「ロングスティは積年の夢の実現である」と書いた
夢の実現のためには、貯めておいたお金を一気に使うのも手ではないか
「夢」以外の「日常」の期間には、事前の準備や事後の想い出を楽しみながら、あまりお金を使わずに暮らしてもいいではないか
たとえばミュージカル好きのご夫婦がニューヨークに行くのなら、毎晩ミュージカル三味でもいい
チケット代だけでもかなりの出費になるだろう
だが、それを我慢しては何のためのロングスティなのか、すってんころりん本末転倒になる
夫婦で本場のクラシック・コンサートを聴くのが目的なら、音響の悪い桟敷席ではなく、最も上等な席のチケットを買うべきである
そうしないと後で不協和音が出かねない
身の丈に合わないロングスティはするべきではない
だが、年金額にしばられすぎてはせっかくの夢の実現が中途半端なものになるだろう
有意義なロングステイを送るためには、年金額だけに左右されるのではなく、長期的な見通しが必要になるのだ
「ロングスティにはロングタームの計画」と覚えていただきたい

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