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海外ロングステイの経済学⑤外貨預金で夢の利子生活実現?

2019年9月12日「木曜日」更新の日記

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お金をうまく運用したいとは、誰もが思うこと
特に年金や利子、配当だけが収入源のリタイア世代にとっては、手持ちの資金はまさに虎の子だ
ところが最近では、この虎の子が、いつまでも一人前になってくれない
親になって、利子という名の孝行息子を産んで欲しいと思うのだが、気配すらない
定期預金の利子がほとんど〇%などという時代は、今までなかった
では株のほうはどうかというと、こちらも先行き不透明だ
結局、今や効果的な資産運用方法などないのだろうか
いや、実は年利が五%や一〇%にもなる預金がある
外貨預金である
こう書くと資産運用についてよく調べられている方は、「でも為替の変動があるから、リスクが大きいですよね」と言う
確かにその通り
オーストラリアドル(豪ドル)を例にとると、仮に一豪ドルが八〇円のとき、年利五%で八〇万円を一年定期で預けたとしよう
一年後も為替の変動がなければ、八〇万円に五%つまり四万円の利子がついて八四万円になって戻ってくる(実際にはここから税金などが引かれるので、そっくり手元に残るわけではないが)
だが仮に一年後、一ドルが六〇円になっていたとしたら、どうなるだろう
八○万円だった一万豪ドルが六〇万円に目減りしていて、その五%が利子だから戻ってくるのは六三万円
つまり一七万円損することになる
逆に一年後、一豪ドルが一〇〇円になっていたとしたら、八〇万円だった一万豪ドルが一〇〇万円に増えて、さらに利子五%の五万円が加算され、戻ってくるのは一〇五万円になる
二五万円の利益だ
つまり外貨預金は利息が高いが、為替の変動により得する可能性もあれば、損をする可能性もある
こう書くと「虎の子を危険な目に合わせたくない」という人もいるだろう
「獅子は子を千尋の谷に突き落とす」とはいうが、虎の子は獅子の子ではない
だが、今まで見てきたのは外貨預金をして、受取額を日本円に戻した場合の話
豪ドルのままにしておくと話は変わってくる
年利が五%の場合、一万豪ドルの利子は五〇〇豪ドルである
もし二〇万豪ドル、つまり一六〇0万円を預けられるとしたら、一万豪ドルが利息となる
日本円で約八〇万円である
毎年オーストラリアへロングスティに行く人であれば、この一万豪ドルをその費用に充てるのはどうだろうか
元金の二〇万豪ドルは口座に残ったままだから、利率が同じなら次の年もその次の年も一万豪ドルのロングステイ資金が手に入る
これは何もオーストラリアに限らない
ニュージーランドでも最近の利率は四、五%だから、同じようなことができる
ただ気をつけなければならないのが、外貨預金の場合、たとえ倒産したとしても元金保証がないことである
よって多少利率は低めであっても、大きくて安定している銀行を選んだほうがいいと思う
ここならばまずはだいじょうぶではないか、と思われる各国の銀行に関しては、第三章に記した
ただし世の中には、万が一ということもある
自己責任で資金運用していただきたい
外国の銀行だけでなく、東京三菱銀行などにも外貨預金制度はある
取り付きやすいのは日本の銀行だが、滞在先で便利なのは当然、現地の銀行である
なお、日本にも支店を持つ外国の銀行もあるから、そこで口座を開設するのも手だ

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