管理人はだれ！？

2019年10月7日「月曜日」更新の日記

「老朽化したマンション」とは一般的に築後年数が 30 年以上を経ているもの を言います。現在、マンションのストック数は全国で約 400万戸となっており、約 1,000万 人が居住しています。そのうち、築後30年を超えるマンションは 17万戸、10 年後には約 100万戸と推定されており、今後、老朽化したマンションが急増す ることが予想されています。相続財産の中にそのようなマンションが含まれているケースも多くなってきました。(1) 老朽化マンションの困ることマンションが老朽化してくると次のような困ることが生じます。屋上防水損耗による雨漏り、給排水管の劣化による漏水事故が起こるようになる。躯体の経年劣化によって地袋などによる倒壊の心配がある。毎年多額の修繕費が必要となる。 ◎居住者の老齢化により退去者が増え、マンション自体がスラム化する。5階建てでエレベーターがないなど、現在のニーズに合わなくなる。 もちろん、きちんと修繕計画が立てられて実行されているマンションは老朽 化により困ることは少なくなっていますから一概には言えません。(2) 老朽化の対応策(修繕・改修・建替え)老朽化したマンションに引き続き住み続けられるようにする対応策として は、「修繕」「改修」「建替え」の3つの方法があります。いずれにしても、マン ションは他の区分所有権者と1つの建物を区分して所有しており、個人の意思 で方針を決めることはできず、管理組合の決議が必要になります。0 修繕 修繕には大きく分けて、一般修繕と大規模修繕があります。 一般修繕はエントランスドアなどの器具の故障やタイルの剥がれの補修など 小規模で経常的な修繕であり、必要に応じてその都度行われるものです。一般 修繕を行うためには区分所有者の 1/2 以上の合意が必要です。大規模修繕は、外壁の塗替えや屋上防水の修繕などの大規模な工事を伴う修 糖です。一般に、外壁改修・塗装・躯体改修・鉄部塗装・防水などの工事を実施する と、各戸50~100万円かかると言われているようです。この全額を修繕積立金 で賄うことができればよいのですが、不足する場合は、(1)区分所有者から一時 金を徴収する方法、(2)融資を受ける方法、(3)それらを併用する方法によって対 応する必要があります。大規模修繕を行うためには区分所有者の 3/4以上の同意が必要です。

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