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ホームインスペクションの可能性2

2019年11月24日「日曜日」更新の日記

2019-11-24の日記のIMAGE
日本でこのホームインスペクションが認知されるようになったのは、ごく最近のことです。しかし、アメリカでは20年以上前から取り入れられ、現在、全米の中古住宅取引のおよそ2~3パーセントで利用されるまでになっています。物件購入の際に行うことが、なかば常識になっているのです。「欠陥住宅ではないか」「買ったあと、いつごろ、どこに、どのくらいのお金がかかるのか」「あと何年くらいもつのか」物件、とくに中古物件を購入する際には、さまざまな不安を感じるものです。物件の内部を「透視」することはできませんから、購入希望者が心配になるのも当然でしょう。だからこそ、ホームインスペクションを利用して、プロの目と技で建物の品質をチェックするのです。物件調査にあたっては、屋根、外壁から室内、小屋装、床下などの劣化状態を診断するのが基本で、費用は5万~20万円程度。目視か専門機材を利用するか、また、診断する物件の大きさなrどによっても、この費用は上下します。サービスを提供するのは民間企業が中心ですが、私はその主だった企業のホームインスペクター(住宅診断士)を集め、2008年に日本ホームインスペクターズ協会を設立しました(2009年にNPO法人化)。瑕疵(欠陥)の有無など住宅の劣化状態を診断できる専門家であるホームインスペクターを育成すると同時に、建物知識の普及活動を行う団体です。2009年秋には、初の協会公認ホームインスペクター資格試験を実施しました。今後、協会が定める技術基準・倫理基準などを満たしたホームインスペクターが全国各地で活躍するようになっていくことで、誰でも安心して住宅診断サービスを利用できるようになるはずです。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会では、そのための環境づくりを進めていきたいと考えています。

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