SUMAIRINA

トップ > 令和2年2月> 8日

職人さんの心意気を知る(3)

2020年2月8日「土曜日」更新の日記

2020-02-08の日記のIMAGE
(1)お昼どきは、急須にお茶の葉を入れただけで、お湯をいっぱいに入れたポットを添えて出してくれるのがいちばんうれしいそうです。お昼といっても、工場や事務所のように2時になるとピタッと仕事を終えるわけにはいきません。ですからお湯を注いだ急須を出されたり、「はい、お茶が入りましたよ」などと、茶わんに注いで出されたりすると、ひどく渋いお茶になったり、冷めてしまったりということになりかねません。ポットと急須をまかせてもらえば、一段落したときにお昼を食べることができますし、自分でお茶を入れて好きなだけ飲むことができます。「おかわりは?」とかたわらにいてあれこれ世話をやかれると食事も喉にひっかかります。(2)昔の職人仕事というのは、日当仕事といって1日働いて賃金がいくら、というのが基準でした。そのため大工さんは朝仕事場に着くと、まず大工道具の点検をします。それから鉋を研ぎ、鑿を研いで切れ味を確かめてから、仕事にかかったものです。しかし現在では、請負工事に変わってきました。仕事を一式いくら、と請け負う仕事のしかたです。ですから仕事は手早く終え、次の仕事にとりかかれば、それだけ実入りが多くなります。そこで飽研ぎや整研ぎは家での仕事になりました。姫、いきおい朝早くから夜遅くまで仕事をしたいという職人さんも出てきます。リフォームする側識も、工事中は何かと不便さを味わうことになりますから、着工したら1日も早く完成してほしい富と願います。でも、近所に住む人にとってみれば、工事中は騒音や車の出入りなどで、日中でさえうっとうしい思いをしています。それなのに夜の10時すぎまで、トンカンやられるとイライラしてしまいます。どうしてもやらなければならない仕事が残ってしまったときには、大きな音を出す電気鋸や電気鉋などの電動工具は使わず、手作業で行ってもらうことです。日曜日は1週間の疲労回復のために、朝寝坊を習慣としている家庭も多いはずです。せっかく仕事前に挨拶回りをして、友好関係を保とうとしているのですから、隣近所への気づかいはここでも必要です。作業時間は朝8時から遅くても夜6時までには切り上げてもらいます。日曜日には仕事を休むように職人さんに申し入れるのがよいと思います。働く職人さんにも日曜日はきちんと休んでもらって、疲れが原因によるミスや仕事の荒れがないようにしてもらいます。また、材料の搬入もトラックに積んできますから、車のバック時の警告音や荷物を下ろすときの音も意外と響くものです。朝早く着きすぎたら、そのまま車の中で待ってもらって、8時になってから積み下ろしをお願いしたいものです。

このページの先頭へ