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「普通の家」、「丈夫な家」づくり

2020年2月23日「日曜日」更新の日記

2020-02-23の日記のIMAGE
"家のリセールバリューを高めようとすると、どんな家がよいかということですが......。いきなり結論から言ってしまいましょう。きわめて簡単です。それは、「普通の家」、そし引 て「丈夫な家」です。 理由をお話しましょう。まずは、あなたが逆に中古住宅を買う身になって考えてみてください。他人がつくった個人的な思い入れの強すぎる独創的な間取り、趣味的な間取りを受け入れられるでしょうか? もっとわかりやすく言いましょう。どんなに立地がよくて予算がピッタリな物件があったとしても、あなたがサラリーマンだとしたら店舗併用住宅は買わないはずです。 また先ほどの欧米での話とは正反対ですが、日本では一般的には金銭に余裕のある方は中古住宅を購入しません。そういう方は自分だけのこだわりの住まいを新しく建築します。残念ですが1年前に5000万円をかけて新築した7LDK、8坪の自慢の豪邸は買いたい人、そして買える人が少ないというのが現実です。 もちろん地域性もありますから一概には言えませんが、「新築を諦めた方が中古住宅を買う」というのが現実なのだと思います。 そして、そういう方たちが最も心配しているのが、中古で買ったこの家は終の住み家として最期まできちんと住めるのだろうか、ということです。中古住宅を買う人も当然ローンを組みます。ローンを払っている途中で建て替えなければいけないようなことはないだろうか、と不安なのです。ですから、高級に仕上げるための付属品よりも、家そのものがしっかりしているか、というところに価値を見出します。 傷みが少なくて、家族の人数に見合うだけの広さや部屋数がある。敷地内に必要な台数分の駐車場が確保できる、日当たりがよい......、そういった基本的なところを押さえてあることが重要です。 つまり、もしもあなたが今後の状況次第では、せっかく建てた家を売らなければならない可能性があるとしましょう。そのために家を資産として考えるつもりなら、あなたはあなたと同じようなごく普通の4人家族3人かも5人かもしれませんね)が住むような4LDKくらいの間取りをつくらなければならないのです。 そして構造的な強度や断熱の仕様など家の基本的な性能を維持するためのものにはきちんとお金をかけなければならないのですが、見た目を必要以上に豪華にするとか至れり尽くせりの便利な設備をつけるとかいうことにあまりお金をかけてはいけないということなのです。"

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