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家賃が高く、狭い香港のマンション

2020年3月11日「水曜日」更新の日記

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オーストラリアと違って香港では一軒家が珍しく、ほとんどがマンションです。香港のマンションは外観がピンク色、緑色など派手な色の建物も多くあります。香港島と九龍島では、価格差が明確です。ほとんどのマンションが0階以上の高層ビルばかり。日本の1LDKのマンションの広さに、無理矢理2~3部屋つくったような狭さです。マンションの家賃が高いせいもあり、香港は兄弟が多くても、結婚するまでは親と同居することが当たり前。よほどの高所得者ではない限り、1人暮らしは難しいのが現状です。結婚前に同棲することも、滅多にありません。香港のマンション価格は、東京と同様に景気によって大幅に左右されます。たとえば、スチュワーデス時代の私の先輩は1981年、日本円にして約1000万円でマンションを購入しました。そのマンションが高度成長期の1988年に約10倍に値上がりし、先輩は売却して約9000万円も大儲けしたのです。「香港の物件はこれから上昇する」と確信し、自信を持って買ったのでしょう。あまりの儲け額の大きさに、私は驚きを隠せませんでした。不動産ビジネスで成功した人が、香港の代表的な大富豪になっています。この事実は、不動産の力が強いこと、つまり香港では最も大きな儲けにつながる投資だということを示しています。「その先進の場合は、買うタイミングが本当によかったのです。その後、香港返還直前にマンションを購入した人は最悪です。1997年の返還後、マンション価格があっという間に半額に下がってしまいました。さらには、計画していたビル建設予定地でも工事が中止され、そこは空き地のまま。ビルが解体されたままの土地も少なくありません。そういう意味からすると、価格の変動の激しい香港でのマンション購入は、オーストラリアよりもハイリスク・ハイリターンといえます。2003年後半からは景気回復の兆しが見え、価格も上昇していますが、家賃に比べて部屋の広さがかなり狭いのが特徴です。でも、香港人はそんなことは気にしません。立地が高級住宅街といわれる「香港島」にあるか、「山」いわゆる「ピーク」という観光スポットの周辺にあるか、マンションの高層階で夜景が見えるかなどが最優先されて、マンション価格が決められてしまいます。

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