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海外物件でだまされないために

2020年3月15日「日曜日」更新の日記

2020-03-15の日記のIMAGE
地方から出てきた人にとって東京は、「治安の悪い海外」のようなものです。私自身も、かつてだまされたことが1回だけあります。海外から帰国したばかりの私が、東京で「とりあえず住む」ことを前提に、マンションを探していました。3カ月ほどで海外に戻るかもしれないけれど、もしかしたら半年くらい住むことになるかもしれないという状況だったからです。私が東京でマンションを借りることに、地方にいる両親は大反対しました。保証人にもならないといい始めたほどです。ウイークリーマンションやビジネスホテルなどの利用も考えましたが、条件がよくありません。やはり、普通に賃貸で借りるほうが、半年ではなく、1年住むことになった場合に都合がいいという理由で、不動産会社をまわっていました。ある不動産会社を訪ねたとき、「親が反対していて、保証人になってくれるかどうかわからないんです」と、つい正直に口走ってしまったのです。すると、「うちは、そういうのにうるさくないですよ。外国人にも公平に貸していますから」と、その不動産会社の人はいいました。そもそも、私は日本の敷金、礼金のシステムをよく理解していませんでした。外国でも敷金はディポジット(預かり金)として払いますが、退出するときには全額返金してくれます。外国人に対しても、まったく同じ扱いです。礼金も日本のように2カ月も取るところは少なく、ないところも多くあります.。不動産会社は貸す側からお金をもらい、借りる側からはもらわないという考え方です。家探しを始めて、簡単に家が借りられない日本の不動産会社に、腹を立てていたところでした。そんなとき、「うちは保証人なんていらない」といわれたのですから、飛び上がるほど大喜びしました。それにつられて、何も考えずにその場でマンションを選び、即決してしまったのです。住み始めて3カ月ほど経ったとき、まったく知らない不動産会社から、「家賃が未納だから早く払ってください」という連絡がきました。最初、何のことだかさっぱりわからず、借りたときの契約書を改めてじっくり目を通してみました。何と、私の部屋はまた貸しをされていたようなのです。それ以来、どんな小さな契約書でも、きちんと時間をかけて読むことにしました。それは、どこの国でも同じ。日本だからと安心と油断していたために、こんなことになったのです。

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