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何のために買うのか

2020年3月29日「日曜日」更新の日記

2020-03-29の日記のIMAGE
長年住み慣れた一戸建て住宅や都心部のマンションから移り住むのは、何かと不安が伴うものです。ここでは、マンション購時に知っておきたいこと、また注意したいことなどを述べてみましょう。長年住み慣れた我が家から新しい住まいに移る―それには幾つかの理由があるはずです。さてその理由はどんなことでしょうか。(1)長い間、狭い賃貸住宅で我慢してきたしかし今は子育ても終わって、もう少し夫婦二人の生活を重視したい(2)定年まであと数年、海や山の近くで自然に囲まれて生活したい。そのためには今のうちに、第二ステージを送る場を確保しておこう(3)老親の介護にも区切りが付いた。これからは苦労をかけた妻にも楽をさせたい。家事サービスの付いたマンションはないだろうか(4)一戸建て住宅の維持には、結構費用がかかる。それに防犯上もセキュリティーが心配だ。(5)長いサラリーマン生活にもやっと区切りが付いた。ところが苦労をかけた妻が大病になって家事ができない数え出せばきりがありません。人によって事情はいろいろあるようですが、いずれにせよ価格や設備だけではなく、自然や緑、町の歴史、文化、地域との共生といったハード・ソフトの両面から、考える必要があるようです。そのためには、なぜ住み替えるのかといった理由をよく考えてみることが大切です。明確な理由がなく、ただ家事が面倒だから、気分を変えてみたいからといった気持ちでは、将来悔やむことにもなりかねません。まず自分の生活を見直してみましょう。自分にとって住み替える理由は何か、いくつでも思いつくまま理由を挙げてみましょう。そして幾つもある理由の中から、どうしてもこれだけは譲れない最小限の理由を絞り込んでいきましょう。そうして最後に残った幾つかの理由(条件)に合致したマンションを選択すれば、あとで悔やむことも少なくなります。ただし自分たちが望む条件にすべて合致するマンションはない、ということは知っておく必要があります。いずれにせよ、一戸建てを夫婦二人で維持していくのはかなり大変だというのが、人居者の多くの方が口にすることです。家のメンテナンス、樹木の手入れ、日常の買い物、家事、食事作り、外出時や就寝時の防犯等々......元気なときにはそれほど負担に感じなかったことも、少しずつ体力が衰えていくにつれて、次第にその負担が大きくなります。有料老人ホームをはじめとする施設や、また中高齢者向けマンションなどは、そうした点にあまり気を使うことなく、日常生活をおおらかに楽しむことができる、これがもっとも大きな利点だといえるでしょう。

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