SUMAIRINA

トップ > 令和2年6月> 12日

正しい知識を得るだけで2~3割安くなる(1)

2020年6月12日「金曜日」更新の日記

2020-06-12の日記のIMAGE
「質を下げないで、良い住宅をより安くつくりたい」。これは、住宅をつくろうとする人なら、誰でも考えることです。しかし、言うのは簡単ですが、実現するのは少し考え方を変えないと難しいことでもあります。まず第一に「良い家」の定義があいまいです。戸建て住宅で「良い」というのは、何を基準に考えれば良いのでしょうか。日本では戦後、職住分離から、ダイニングキッチンや個室の充実が「良い住宅」の見本とされました。現在では、豊かで心安まる空間、居心地のよい空間などのゆとりの場が望まれていますし、また小さな子供を個室に追いやる子供部屋はいらないという考え方や、SOHOと呼ばれるスモールオフィス、ホームオフィスの職住一体型の住宅等、時代とともに求められる住宅は変わってきました。このようなことからも、「良い」という判断は、時代の流れや個人の考え方によるところが大きいことがわかります。次に「より安く」ということですが、これも、住宅それぞれに条件が違いますから、何を基準に安いというのか難しいところです。階段を居間に取り込み家族の気配を感じる(市ヶ尾の家)今でも、「坪20万円(3m2当りの単価)」という言いかたで工事を請け負う大工さんや工務店がいます。

このページの先頭へ