SUMAIRINA

トップ > 令和2年6月> 19日

気持ち良さを前提にした家が暮らしやすい

2020年6月19日「金曜日」更新の日記

2020-06-19の日記のIMAGE
現代の住宅は、そこに住む人を中心に考え、気持ち良く生活できることを大前提にしています。食事、団らん、就寝など、日常生活がスムーズに行えるような機能性を備えていることが、「良い家」の基本的な条件です。台所の作業台が使う人の背の高さに合った寸法か、収納場所は手の届く高さや範囲にあるか、その奥行きは出し入れにムリがないか、階段は上りやすく安全かどうか、また、それらの機器や空間を使いこなして、効率的な動きができるよう、十分に考えられたゾーニングができているかどうか、などが家づくりの基本課題になっています。機能的というと、単にベッドにする、イス式の家具を置く、自動式の家電機器を多用する、などと考えがちですが、そこに住む人の身体とその生活に合わせて設計されていなければ、機能性は保証されません。例えば、食器洗浄乾燥機を納めたシステムキッチンにしても、高さが合わずに疲れてしまったり、使いこなせなかったりするなら宝の持ち腐れであり、コストが高い分だけ不満が残ります。家の中での日常の生活は、いわば普段着の時間がほとんどです。毎日が「晴れ」家族の誰もが普段着でくつろげるダイニングキッチン(行田の家)の日のためにしつらえてあったら、却って疲れてしまいます。家族の誰もが普段着のままで、楽しく暮らしやすい家が、生活しやすい「良い家」なのです。

このページの先頭へ