SUMAIRINA

トップ > 令和2年6月> 23日

長い年月にわたって住み続けることを考える

2020年6月23日「火曜日」更新の日記

2020-06-23の日記のIMAGE
ライフサイクルという言葉をよく耳にします。家づくりにとっても、この言葉は重要な意味をもっています。せっかく高いお金を出してつくる家ですから、長い年月にわたって快適に住み続けたいものです。長く住み続けられる家をつくるために、建主のあなたは何を考えれば良いのでしょうか。設計の相談にくる人のほとんどは、住まいを現在の視点だけで捉え、ああもしたい、こうもしたい、といろいろな希望を出します。しかし、5年後、0年後、さらに、5年後の家族像を想像してください。ライフサイクルの変化は、ある程度、予測のできるものです。高校生の娘さんなら、5年後には結婚しているかもしれません。中学生の息子さんは、10年後には立派な社会人になっているでしょう。もちろん、建主のあなたも、間違いなく年を重ねていくのです。たいていの家は、二世帯住宅や高齢化対応住宅にすすむ要素を含んでいます。長いスパンで捉えて設計してある家は、家族の変化にも柔軟に対応でき、当然、長く住み続けることができます。アメリカのように、転居するのが当り前なら別ですが、建てて間もないのに、大がかりな増改築をしたり、見るからに新しい家を取り壊して建て替えたりするケースを見るにつけ、お金のムダと同時に、資源のムダ使いに心が痛みます。ライフサイクル、つまり、生命の周期や生涯設計を考えたり、社会資本としても住み続けられる家づくりを考えていきたいものです。

このページの先頭へ