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親子同居は設計段階で充分話し合う

2020年6月24日「水曜日」更新の日記

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将来の在宅介護を考えて、親子同居の家を希望する人が増えています。人生。年といわれる現代では、家族のライフサイクルをみても、昔とは比べものにならないほど、親世代が、子供や孫と一緒に春らす期間が長くなっています。少子高齢化のスピードも、2025年には、的?以上の高齢者が全人口の9・7パーセントになるといわれるほど急激です。土地の有効利用ということからも、親子同居が見直されてきている状況があります。それらの社会背景と同時に、戦後進んできた核家族化の問題点が挙げられるようになって、世代間のふれあいの必要性が、改めて認識されてきたこともあります。大勢の家族と暮らすことで、お互いに協調し合い、思いやる心を育て、知恵や文化を伝え合うことができます。親世代にとっては、万一病気になった時などを考えると、頼れる人が近くにいることは大きな安心感になります。子世代もまた、家事や育児をバックアップしてもらえ、特に共働きの場合には助かります。このように、二世帯住宅はさまざまな社会的背景やメリットが挙げられますが、昔の大家族制と同じように考えて暮らすと、取り返しのつかない状態に陥ってしまうことにもなります。世代による価値観の違いは以前よりもずっと大きくなっていますし、生活時間もそれぞれで違います。ちょっとしたことで、感情の行き違いが生じることもあります。経済的にも、片方の世帯にあまり片寄りすぎると、長い間には気まずさや不満が出てきがちです。いずれにしても、親子二世帯同居を成功させるには、設計段階で充分な話し合いが必要です。両親の高齢化、子供の成長と独立といった将来像も含めて、思いやりをもってお互いの希望や要望をだしていくプランニング、楽しい作業にしていくことが必要です。もちろん、経済的な分担をどうするのか、この点をはっきりさせておくことも大切です。

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