SUMAIRINA

トップ > 令和2年7月> 23日

相続問題の事例(1)

2020年7月23日「木曜日」更新の日記

2020-07-23の日記のIMAGE
農家の長男が離婚、嫁が子どもを連れて実家へ。その後、長男死亡。出て行った長男の子どもが、長男名義の農地を相続!!この農家はどうするか?11月にもなると太陽は4時には西の山の間に沈み、長い夜がやってきます。85歳になる鈴木和子さんは、薄暗い部屋で灯りも付けずに仏壇の中のご主人に話しかけていました。「なんでこんなことになっちゃったのかねえ」和子さんのご主人が亡くなったのは、もう10年も前のことです。昔からの農家である鈴木家でしたが、長男の春男さんが農業を継いでいたため、あまり考えることもなく、自宅と農地の半分は和子さんが相続し、農地の残り半分は春男さんが相続しました。春男さんには、パートに出ている妻洋子さんと高校に通う若菜さんがいましたが、子どもの教育方針でもめることが多く、遂に離婚し、洋子さんが若菜さんを連れて静岡の実家に戻ってしまったのです。「あんた、洋子さんに謝って戻ってもらいな。このままじゃだめだに」和子さんは、夕ご飯を食べながら、いつも春男さんにこう言っていました。ところが、どうして神様はこんないたずらをするのでしょうか。春男さんは、交通事故で亡くなってしまったのです。春男さんの相続人は、若菜さんひとりだけです。

このページの先頭へ